石破茂総理は戦後80年の総理メッセージについて9月30日、記者団の質問に答え「(戦後)80年(のメッセージ)ね。現時点で形式、内容について、これだということが固まっているものではないということだけ申し上げておきます」と熟慮中であることを伺わせた。
石破総理は「今日の日韓首脳会談までは、その前の国連総会演説、今日の日韓首脳会談に向けて、これは多くのディスカッションを行い、これまた、全身全霊で当たってまいりましたので、それぞれが別個独立にあるものではございません」と話した。
石破総理は「長崎、広島での戦没者慰霊式典、国連総会演説、それは一連の考え、あるいは私どもの考えというものに沿って申し上げてきたもの」と説明し、総理メッセージは「決して歴史認識を覆すとか、そういうようなものではございません」と改めて語った。
ただ、日韓関係での歴史認識に関して「私どもとして、本当に歴史を直視する、そういう勇気、誠実さは持たねばならないと思っている。本当に我々として歴史を直視する誠実さと勇気と、そういうものを持つという姿勢は必ず韓国の人たちに理解されるものだというふうに思っている」と先の大戦に関する歴史直視の勇気を強調した点からも、侵略戦争への反省がうかがわれる。(編集担当:森高龍二)