アイシン精機は、色覚の個人差を問わず、できるだけ多くの人に見やすいよう配慮した色・デザインを実現し、駐車支援システム製品および周辺監視システム製品で、カラーユニバーサルデザイン(CUD)認証を取得した。
色覚には個人差があり、同じ色でも人によって見え方が異なることがある。視力に影響しない先天的なものとして主にP型とD型の2種類があり、日本人では男性の5%ほど、欧米では全体の7から10%ほどがP、Dどちらかのタイプ(いわゆる色弱者)と言われているという。
同社では、2006年より社外機関と協力しながら、ディスプレイ上で3色の線(ガイドライン)によって車両の後方駐車を支援するシステム製品(バックガイドモニター)において研究・開発を推進。研究における調査では、ガイドラインにおいて色の識別性の高い組み合わせがわかり、現行(赤/黄/緑)から新色(黄みの強い赤/より濃い黄/青)に変更した。また、線の幅を太くし、影を付与することで、ガイドライン自体の認識性を向上させている。
今回、CUD認証を取得した同製品は、9月5日にトヨタ自動車が発表した新型カムリのオプション品として搭載されているという。