環境省は東日本大震災による被災地地下水の緊急「有害物質水質モニタリング調査」のうち、宮城県内と福島県内での採水分析結果を18日、公表した。このうち、宮城県28地点の調査のうち、1箇所で鉛が地下水環境基準値(基準値0.010mg/L以下)を上回る0.02mg/Lが検出されたため、井戸所有者に飲用指導したとしている。
調査は宮城県内については7月4日から8日にかけて28地点で採水。福島県内については7月19日と20日の2日間に10地点で採水された。
その結果、宮城県多賀城市下馬で採水した井戸水から基準値を超える鉛が検出されたが、他の37地点の採水はいずれも地下水環境基準値以下になっていた。環境省では、今後も追加調査を実施していくとしている。
(編集担当:福角忠夫)