金融機関向けにオリックス自動車が「移動店舗車」の販売開始

2011年08月18日 11:00

 オリックス自動車は、金融機関向けに「移動店舗車」を企画し、販売を開始したという。同車は1台で基本的な銀行窓口業務が行えるため、災害時の臨時店舗としてだけなく、交通が不便な地域での店舗展開としても活用できるという。

 同車の構造としては、トラックの荷台を金融機関の店舗用に改造しており、窓口カウンター、専用端末、空調などを兼備。預金の預け入れ・引き出し、ローンの相談・申し込み、その他公共料金の支払いなど、有人での窓口業務が行える。また、ATMや防犯カメラなどの搭載も可能だ。

 オリックス自動車は東日本大震災を受け、公共性や社会的責任が大きい金融機関にとってbcp(業務継続計画)の観点からも「移動店舗車」が有用であり、同時に被災地の復興にも役立つと考え今回の企画、販売に至っている。通常、このような特殊車両は、一つ一つの仕様がオーダーメードとなるため、導入には時間とコストがかかるが、今回オリックス自動車が企画した「移動店舗車」は、基本的な銀行窓口業務が行える仕様を標準型とし、ユーザーの要望に応じて追加装備を搭載し提供することで、導入までの時間とコストの削減を可能としているという。