総理が同じ発言すれば、たちまち国債格下げに

2012年11月21日 11:00

 岡田克也副総理は安部晋三自民党総裁が日銀に国債を直接引受てもらうとの表明について、20日、「建設国債だろうと、赤字国債だろうと、日銀が直接引き受けると言う意味で言われたのであれば、明確な財政法の違反になる」と語った。

 また「日銀に建設国債を引き受けさせながら公共事業をどんどんやっていこうということであれば、財政規律も何もないわけで、昔の古い土建国家に戻るだけと受け取られても仕方ないという風に思う」とした。

 岡田副総理は「(安部総裁は)日銀の独立性についても、あまりご存知でないのかもしれない」と批判した。そのうえで「中央銀行の独立性をまっこうから否定しかねない発言はきわめて問題がある」と慎重な発言を求めた。

 岡田副総理は「総理が同じ発言をすれば、たちまち国債の格下げ、国債金利の高騰ということを招きかねない、極めて問題の発言になる」とした。(編集担当:森高龍二)