オリックス不動産は、京都市の梅小路公園において整備を進めている水族館の正式名称を『京都水族館』に決定した。『京都水族館』は、内陸型大規模水族館としては日本初(オリックス不動産調べ)となるという。
『京都水族館』が立地する梅小路公園は、JR京都駅から徒歩約15分と市街地にありながら、緑と花で憩える空間として市民や観光客に愛されている都市公園。この立地の特性を生かして、京都市に初めて誕生する水族館を、京都ならではの水族館として、地域に密着し、京都市民や京都を訪れる全ての人に愛される施設にしたいとの気持ちを込めて、名称を『京都水族館』に決定したという。
同社は、2008年7月に京都市へ水族館の事業提案をして以降、京都市や地域住民の方々と協議を実施。昨年7月に着工し、2012年春の開業に向けて施設の整備を進めている。また展示や活動の内容については、昨年9月に水族生態や自然環境に関する専門家や学識経験者により構成された「京都水族館(仮称)の展示活動等に関する専門家委員会」を設立。専門家委員のアドバイス、意見を踏まえて、京都ならではの水族館として、しずくの一滴が形を変えて川に、海に、そしてふたたび里山に戻っていく京都の水のつながりと、いきものの関係を表わすことをコンセプトに、淡水魚が成長する川の環境、里山の風景である田んぼやそこで見られるさまざまな動植物を表現。京都の風土を生かした展示に注力していく。また、梅小路公園内にある自然の生態系を復元したビオトープ「いのちの森」とは相互に小鳥やチョウなどさまざまな生物が往来できるような環境作りを目指す。
なお、2004年4月よりPFI事業として「新江ノ島水族館」を運営している同社は、そのノウハウを生かして2012年春には『京都水族館』の他、東京スカイツリーの複合施設内に設けられる『(仮称)墨田水族館』の開業を予定しているという。