三菱電機は25日、インドの車両メーカー「BEML Limited」より、デリー地下鉄向け鉄道車両用電機品を受注したことを発表した。総額は約45億円となる。三菱電機には、世界25ヵ国の鉄道車両向けに受注実績があり、インドにおいても、デリー地下鉄をはじめバンガロール地下鉄など、1,000両以上の受注実績がある。このたび増強される列車の営業運転中の車両の車両用電機品も同社が納入したもので、今回の受注に関しては、これまでの実績と同社の技術、製品の品質が高い評価を受けた格好だ。
「デリー地下鉄公社(Delhi Metro Rail Corporation)」が運営するデリー地下鉄は、インド北部のデリー首都圏を中心に、現在7路線・路線網の総延長距離約190km・駅数142で営業運転を行っている地下鉄だ。今回、輸送能力増強を目的とし、現在の4両編成の列車を6両編成にすることを計画。それぞれ2両分の中間車両・計136両(2両×68編成)の、主電動機・主変換装置・補助電源装置、といった鉄道車両用電機品を三菱電機に発注した。三菱電機は、2012年後半の営業運転開始に向け、2012年3月より順次出荷していく予定だ。
今回の発表にて同社は、鉄道事業全体の売上目標である「2015年度2,300億円」の達成に向け、インドや米国、中国、中南米、アジアなどで鉄道車両用電機品の販売を強化することを伝えている。