ホンダは25日、拡大を続けるベトナムの二輪車需要に対応するため、同社の二輪車・四輪車の生産販売合弁会社であるホンダベトナムカンパニー・リミテッド(以下:HVN)が新たに二輪車第三工場を建設することを発表した。新工場の建設によって年間生産能力は50万台拡大され、HVNのトータルの生産能力は年間250万台となる。
二輪車が人々の生活に深く根づくベトナムでは、近年の経済成長とともに二輪車市場が著しい成長を続けている。2010年の販売台数は269万台(ベトナム国内の外資4社による販売実績)と前年比約2割増を記録。中国・インド・インドネシアに続く世界第4位の市場となっており、今後もさらに市場が拡大していくことが予測されている。
HVNには1997年の生産開始以来、累計960万台を生産してきた実績がある。14年連続で過去最高販売台数を更新し、昨年はシェア64%を達成。今回の新工場の建設は、年間生産能力を拡大することで拡大を続ける需要に対応することが目的だ。
第三工場は、ハノイ市の南方約40キロにあるハナム省に新たに建設する計画で、総投資額は約1億2,000万USドル(約96億円)、稼働開始時期は2012年後半を見越す。今後もベトナム市場の多様化するニーズに対応するべく、商品ラインアップを拡充していく予定だ。