旅の思い出を書き残して脳活 JALなどが提案する「旅活ノート」とは

2026年07月19日 09:34

旅活

日本航空(JAL)と西日本新聞社が共同制作した「やさしい旅活ノート」。旅行の計画から記録、振り返りまでを1冊で行える構成となっている。(JALニュースリリースより)

今回のニュースのポイント

旅行の計画を立て、旅先で感じたことを書き留め、帰宅後に思い出を振り返る。そんな一連の行動を「脳活」につなげようという取り組みが始まっています。日本航空(JAL)と西日本新聞社は、旅の計画から振り返りまでを記録できる「やさしい旅活ノート」を共同制作しました。夏休みの旅行シーズンを迎える中、「旅を記録する価値」に注目が集まりそうです。

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 人生100年時代と言われる昨今、長く続く老後を健康的で自分らしく過ごす「ウェルビーイング」への関心と共に、認知機能を健やかに保つための「脳活」が注目を集めています。こうした中、単に旅行へ出かけるだけでなく、その前後のプロセスを意識的に行うことが脳を使う活動につながるという考え方が紹介されています。具体的には、「どこへ行こうか」と行き先を考えてスケジュールを組み立てる「旅前」、旅先で見たものや感じたことを書き留める「旅中」、そして帰宅後に楽しかった出来事やエピソードを思い出す「旅後」という一連の流れです。この計画を立てたり、旅先で記録したり、帰宅後に思い出を振り返ったりする一連の行動が、脳を使う活動(脳活)になるとして、旅を振り返る新しい過ごし方が提案されています。

 この考え方を手軽に実践できるよう開発されたのが、JALと西日本新聞社が共同制作した旅日記帳「やさしい旅活ノート」です。同商品は、旅行の計画、日々の記録、そこで得た思い出の振り返りを1冊で完結できる構成になっています。日記を書き続けることが苦手な人でも習慣化できるよう、質問に答えるだけで旅の記録が完成する「質問式記入欄」を採用している点が特徴です。また、読み返すたびに旅の情景やその時の感情を鮮明に思い出せるよう、エピソードの記録に重点を置いた内容となっています。さらに、日本各地に在住する客室乗務員「JALふるさとアンバサダー」の知見を活かした現地のリアルな観光スポットやグルメ、おみやげ情報などの地域コラムも掲載されており、楽しみながら書き進められる工夫が凝らされています。

 一般的な旅行向けの記録帳やノートと大きく異なるのは、認知症当事者やその家族の視点が深く反映されている点です。制作の過程においては、福岡市認知症フレンドリーセンターの協力のもと、認知症当事者や介助者へのヒアリングが実施されました。実際の当事者らの声を製品の細部に反映させることで、視認性や書きやすさに配慮し、誰にとっても使いやすいデザインを目指したとしています。誰もが諦めずに旅を楽しみ、健やかに移動を楽しめる持続可能な社会の実現を目指して開発された背景があり、シニア層だけでなく幅広い世代にとって親しみやすいノートとして仕上げられています。

 これから夏休みの本格的な旅行シーズンを迎え、家族や大切な人と遠出する機会が増える時期となります。旅の思い出を写真や動画といったデジタルデータとして残すことは一般的になりましたが、その瞬間に自分がどう感じたか、どのようなエピソードがあったかを自身の言葉で書き残す機会は少ないかもしれません。旅先での新鮮な驚きや感動を文字にして残し、数年後に読み返すことで、当時の記憶をより鮮明に呼び起こすことができます。「旅行を楽しむ」という体験に「言葉で思い出を残す」という習慣を掛け合わせることで、旅の価値をさらに深める新しい楽しみ方となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)