日立と韓国LG電子、水事業に関する新合弁会社を設立

2011年07月12日 11:00

 日立製作所は11日、グループ企業である日立プラントテクノロジーと韓国の「LG Electronics, Inc.(以下:LG電子)が、水事業に関する合弁会社を設立することで合意に達したことを発表した。LG電子が持つ営業力および設計・製造技術力と、日立グループが持つ水処理システム・情報制御システムに関する技術力・エンジニアリング力を融合することで、水事業の拡大を目指す。

 新合弁会社の名前は「LG‐Hitachi Water Solutions Co., Ltd.」で、今年10月の設立を予定している。設立後、主に韓国における各種工場の排水処理設備や上水・下水処理施設向けの機器の製造・販売をはじめ、システムの設計・調達・建設、施設の運転・維持管、および水処理技術の研究開発を行うが、将来的には第三国の水事業に参画していくことも検討していく。

 LG電子は、家庭用浄水器に加え、最近では各種の膜の開発にも取り組んでおり、これらをコア技術の一つとして現在、水事業の拡大を図っている。一方、日立グループは、の水事業に関し約一世紀にわたる歴史があり、国内外における豊富な納入実績がある。 今回の新合弁会社の設立は、日立グループの持つ水事業に関する豊富な経験・ノウハウを活用することで、世界的に市場拡大が見込まれる水事業への本格参入をめざすLG電子と、LG電子の韓国における営業力・チャネルを活用することで、水事業の受注拡大を目指し、かつLG電子の持つ高度な標準化・大量生産技術の水処理機器・システムへの適用をめざす日立グループの意向が一致したものだ。