農林水産省は日本食文化の世界無形遺産登録をめざした初の検討会を同省内で7月5日に開く。
世界無形遺産に登録されるかどうかはユネスコで審査され、知恵や習慣など形にならない社会的慣習、祭礼行事、伝統工芸技術などが登録対象になっている。
農水省では「原発事故の影響で日本の食・農林水産物の信認が揺らいでいる」として、登録により、信認の回復、向上への効果を期待している。
農水省によると、食文化ではフランス、メキシコのほか、地中海4カ国(スペイン、イタリア、ギリシャ、モロッコ)が世界無形遺産に登録されているという。
検討会は農水省が主催。会長をつとめる熊倉功夫静岡文化芸術大学学長を含め、山口範雄味の素代表取締役会長、佐竹力総美濃吉代表取締役、服部幸應服部学園理事長ら12人で構成。宮田繁幸東京文化財研究所無形文化遺産部長がアドバイザーとして、外務省、文化庁、観光庁がオブザーバーとして参加する。
(編集担当:福角忠夫)