KDDIと楽天は29日、楽天の電子マネー「Edy(エディ)」を中心とした戦略的提携により、決済インフラの整備・提供をはじめ、双方の事業拡大と共同ビジネスの展開を図ることを目的とした業務提携に向け、基本合意書を締結したことを発表した。
主な施策としては、「『Edy | au(エディエーユー)』の立ち上げ」と「『auかんたん決済』の楽天市場への導入」が挙げられる。まず、新コンセプトの「Edy | au」は、KDDIのキャリア決済サービス「auかんたん決済」でEdyのチャージができるもので、auの携帯電話を契約している顧客は、Edyのチャージ金額をauの通信料と合算して支払うことが可能となる。そのサービス連携の一つとして、KDDIと楽天グループのビットワレットが、今年8月4日より「auかんたん決済」によるEdyチャージ機能の提供を開始する。
今秋を導入の目途にしている「auかんたん決済」の「楽天市場」への導入に関しては、マルチネットワークやマルチデバイスの拡大に伴い、インターネットを通じて顧客が様々なサービスを利用し、決済手段に対するニーズが電子マネーやクレジットカードなどに多様化している中で、「楽天市場」に「auかんたん決済」を導入することで顧客の利便性向上を図り、双方のサービスの利用者の拡大を目指すものである。
そのほか、今後も顧客のニーズにあわせた新サービスや機能の提供、アジアをはじめとした海外へのビジネス機会の創出を共通ビジョンに掲げ、両社の新しいビジネスモデルの構築を通じて、事業拡大を図るという。