東芝は23日、NAND型フラッシュメモリ(以下:NAND)やコンシューマ向けソリッドステートドライブ(以下:SSD)を展開する「セミコンダクター社」と、ハードディスクドライブ(以下:HDD)やエンタープライズ向けSSDなどのストレージ事業を展開する「ストレージプロダクツ社」を7月1日付で統合し、新カンパニー「セミコンダクター&ストレージ社」を設立することを発表した。
発表された組織改正の目的は、東芝が展開するHDD、SSD、メモリカードを含むNANDの3つのストレージデバイス事業を一体運営することで、競合環境の変化に対応した統合ストレージ事業体制を確立することや、各製品の開発力向上や販売の拡大など、ストレージデバイス事業の強化である。東芝はこれまでにも、HDD、SSD、NANDの3事業すべてを展開する唯一の企業としてグローバルユーザーに向けて豊富なストレージデバイスのラインナップを提供してきた。今回の組織の改正によって今後、顧客サポートの統合やエンタープライズ向けおよびコンシューマ向けSSD開発の一体化による効率の向上と商品の差異化、販売窓口の一本化による営業力強化などを目指し、効率的な事業運営やスピーディな商品開発、きめ細やかなソリューション提案など、ストレージデバイス事業におけるグローバルトップメーカーを目指すと宣言している。