東京電力福島第一原発の事故発生以来、節電に対する国民意識は事故発生以前に比べ、高まっているが、シチズンホールディングスが4月21日、22日に行ったアンケート調査で、回答者の44.3%が節電の決め手として「エアコンの温度設定を上げる」ことをあげ、次いで「照明を白熱灯からLEDに切りかえること」(36.5%)、「サマータイム制を導入すること」(34%)だった。
これはシチズンホールディングスが6月10日の時の記念日を前に首都圏と近畿圏の既婚者400世帯を対象に「節電と生活時間」についてアンケートしたもの。
それによると、震災後、節電目的で電気使用を制限しているもの、あるいは節電しようとしているものでは8割の家庭が「エアコンの1日の使用時間を従来の半分近くにしたい」としていた。
また、節電のために就寝時間を早めるとした家庭は首都圏では41.5%にのぼり、近畿圏でも27%あった。早める平均時間は首都圏が58分。近畿圏は55分になっていた。
一方、停電になると困る時間帯に対する回答では午後6時0分から午後10時が最も多く、43%がこの時間帯を選んだ。逆に、停電でも比較的耐えられる時間帯としては朝6時20分から午前10時で32.5%あった。
同社では比較的耐えられる時間帯のトップに朝6時20分から午前10時があがっていたが、逆に、困る時間帯でも21.35%と2番目にあげられており、「家庭によって、大きな差があるようです」と指摘していた。(編集担当:福角やすえ)