ミネラルウォーター 今年2808億円市場に

2011年06月10日 11:00

 富士経済は2011年のミネラルウォーター市場が前年比8、5%増の2808億円になる見込みと発表した。

 「今後の動向によってはさらに拡大することも考えられる。急増する需要に対して国産品の供給量の上積みには限界があり、近年減少の一途をたどっていた輸入品が増加に転じる見通し」としている。

 富士経済では「2011年は東日本大震災後、首都圏を中心に家庭や企業での防災備蓄意識が一気に高まっていることに加え、原子力災害による放射性物質の飛散が明らかになると共に、ミネラルウォーター類への需要が急増している。これを受け、政府は各メーカーにミネラルウォーターの供給量増を要請し、国産品では各メーカーが増産し、輸入品では原産国に追加発注し供給量の増加を図っている。商社や卸が独自に輸入する動きも出てきている」と情勢を分析。今年は前年に比べ、8.5%の伸びになると見込んだ。(編集担当:福角忠夫)