兵庫・洲本市が大阪ガス子会社の太陽光発電設備を導入

2011年06月06日 11:00

 大阪ガスは1日、洲本市(兵庫県)が同社の100%子会社であるエナジーバンクジャパンの太陽光発電設備導入スキーム「SOLAR‐ECOWAVE」を活用して洲本市防災センター鳥飼会館(以下:鳥飼会館)に設置した自立運転機能(太陽光発電した電気を、停電時に非常用電源として利用できるパワーコンディショナー機能)を持つ約10kW太陽光発電設備が同日から発電を開始したことを発表した。

 同社は平成13年より、初期投資を行わず、使用エネルギー量に応じた料金を支払うだけでガスコージェネレーションシステムなどの省エネルギー設備を導入できるエネルギーサービススキーム「ECOWAVE」の運用を開始しており、より幅広くエリア内外の新エネルギー設備や省エネルギー設備を取り扱う企業などに対する「ECOWAVE」の普及を促進するため、平成22年4月にエナジーバンクジャパンを設立した。「SOLAR‐ECOWAVE」は、「ECOWAVE」を太陽光発電設備用にアレンジしたもので、使用した電力量に応じたサービス料金のみで太陽光発電設備を導入することができる。また、余剰電力は電力会社に売電することができる。今回の鳥飼会館への太陽光発電設備の設置はエナジーバンクジャパンの第1号契約案件となる。

 太陽光発電は、環境意識の向上によって一般家庭での普及が進む一方、導入コストの負担が大きさが業務用市場で普及が進むための課題とされてきた。 そんな中、休日・昼間の電気使用量が少なく、多くの余剰電力が見込まれる防災センター、公民館、学校などで「SOLAR‐ECOWAVE」を活用することで、安価なコストで自然エネルギーを普及させることが可能になる。尚、「SOLAR‐ECOWAVE」を活用した太陽光発電設備の導入事業は、兵庫県と淡路島3市(洲本市・南あわじ市・淡路市)が連携して取り組んでいる「あわじ環境未来島構想」の関連事業として位置づけられており、今回の設置を契機として他の2市へも水平展開することによって、淡路島のエネルギー自給率の向上を目指す。