菅義偉官房長官は12日、政府主催の主権回復国際社会復帰記念の式典を4月28日に憲政記念館で、天皇・皇后両陛下ご臨席の下で行うことを閣議決定したと発表した。仲井眞弘多沖縄県知事ら全ての都道府県知事らに招待状を出す。
菅官房長官は「サンフランシスコ平和条約の発効により、わが国の完全な主権回復と国際社会復帰から60年の節目を迎えたのを記念し、わが国による国際社会の繁栄と平和への責任ある貢献の意義を確認するとともに、これまでの経験と教訓をいかし、わが国の未来を切り拓いていく決意を確固としたものにするために挙行する」と式典開催の意義を説明した。
菅官房長官は「安倍晋三総理から、この式典に奄美・小笠原、沖縄が戦後の一定期間、わが国の施政権の外に置かれたという苦難の歴史を忘れてはならない。苦難を耐え抜かれた先人の心情に思いをいたし、沖縄の人たちの基地負担の軽減に取り組むとともに、奄美・小笠原、沖縄を含めた、わが国の未来を切り拓いていく決意を新たにすることが重要との発言があった」と紹介した。
菅官房長官は今回の式典が60周年という節目でのものであるとし「今後も節目、節目で考えていくことになると思う」と語った。(編集担当:森高龍二)