ソーラーシステム搭載で、節電対策斡旋

2011年05月19日 11:00

 駐車場管理システムの専門メーカーであるアマノは、駐車場でソーラーパネル設備を利用した「ソーラーパネル付き保護屋根」を発売することを発表した。

 今回発売する「ソーラーパネル付き保護屋根」は、駐車場に設置するタイプのソーラーシステム。同社グループ会社である、アマノマネジメントサービスが管理運営する駐車場において、2ヶ所の太陽光発電設備発電とLED照明を設置した電力量の実証実験を行ったところ、夏季では約20%、年間で約15%の節電効果が得られる見込みであることが明らかとなった。また、LEDを使用した入口表示灯と出庫警告灯についても同時発売する。衝撃に強く、故障頻度が低いLEDを採用することで、節電効果とランニングコストの削減を狙うという。

 一方、三井住友建設はグループ会社であるSMCテックと共同で、リチウムイオン電池を使用した「ソーラーLED街路灯」と「ポータブル・ソーラーLED照明灯」を開発した。

 今回新開発した「ソーラーLED街路灯」は、太陽光発電システムとリチウムイオン電池採用したLED街路灯で、小型軽量化および長寿命でメンテナンスフリーを実現した。設置されたソーラーパネルは、出力80Wで方向を自在に変えられるため、効率よく発電する。フル充電で連続50時間の点灯が可能であるという。また、「ポータブル・ソーラーLED照明灯」は、「ソーラーLED街路灯」と同様に太陽光発電システムとリチウムイオン電池を備えたLED照明灯。発電機を使用しない移動式となっているため、騒音・排ガスが一切発生せず市街地工事などの工事現場での使用が期待される。現在、仙台市宮城野区と気仙沼の12ヶ所の避難所において、出入り口や屋外仮説トイレにて設置されている。

 エコや節電対策における製品として開発されたこれらの商品。両社とも、駐車場や学校や公共施設などへの提案を積極的に行い、さらなるエコ生活推奨を実施していく構えだという。