ビジネスマンの夏を涼しくするクールビズアイテム

2011年05月19日 11:00

 夏の節電対策に向けて、扇風機や魔法瓶など近年売れ行きが伸び悩んでいた商品の人気が急上昇している。そんな中、スーツやビジネスファッションアイテムの販売を行うアパレルメーカーでも、衣類の温度上昇を抑えるクールビズ商品の開発が進んでいる。

 アオキホールディングスでは、太陽光だけでなく紫外線もブロックするプレミアムエアクールスーツを発売する。同商品は、信州大学繊維学部と同社が産学協同開発した熱ブロック加工技術の効果を検証し、表面の温度上昇を約10度抑えられ、紫外線カット率も平均2.2%向上することを実証。例年に比べ冷房の使用率が下がることが予想されるこの夏の対策商品として、商品化された。軽量芯地や軽量肩パッドを採用することで、軽く快適な着心地を実現。メンズのジャケットの内ポケットにはファスナーを付け、上着を手に持って歩いても中身が落下することを防ぐ。また、レディース商品には、抗菌性の脇汗パッドを付け、清潔に保てるようにされているほか、裾をフレアのぺプラムスカートや、丸みのあるボタンを採用するなど、女性アイテムならではの工夫もされているという。

 コナカでは、クールビズ用商品として新たに3アイテムを5月12日より発売を開始した。同社ではこれまでに、シャワークリーンシリーズや、コールドスーツ、FAST TIE、BIZスナップシャツ、BIZポロシリーズなどクールビズ商品を開発・販売してきた。今回新たに発売されたのは、ニット素材のシャツとして今年注目のBIZポロシリーズ、アンダーウェアに合わせて襟の開きを調節できるBIZスナップシャツ、汗を感知すると織目が開き通気性を上げるMOVEAIRシャツの3アイテム。どれも、吸水速乾性に優れた素材を使用しているため、汗をかいてもべた付きが少なく、軽い着心地を実現した。また、家庭洗濯ができ、ノーアイロンで着用できるという。

 この夏の節電対策に向け、企業のみならず各家庭でも様々な準備を進めつつある。冷房の使用を控えても、快適な夏を過ごすためには、このような商品や昔からの知恵を上手く利用することが大切なのではないだろうか。