東日本便予約増加傾向。GW期間中の航空会社予約状況

2011年04月26日 11:00

 22日、国内の航空会社は、ゴールデンウィーク期間中の予約状況を発表した。東日本大震災の影響も懸念されたが、予約率は徐々に上昇傾向にあるようだ。

 JALグループの22日現在の予約率は、国内線が58.1%、国際線が69.9%。震災の影響により例年よりも予約の入り方が遅かった国内線だが、4月中旬より回復傾向が見られ、沖縄・北海道方面に次いで、東北北陸地方の予約率が高くなっている。また、路線便数計画の見直しにより、提供座席数が前年比約25%の削減を実施したが、予約数は、供給減程度の水準を保つという結果になった。国際線においては、短距離・長距離共に、ダイナミックセイバー運賃を中心に、個人型旅行の予約が好調だ。さらに、国内発のビジネスクラスの利用も好調で、ピーク日にはほぼ満席といえる、95%を超える予約率をたたき出した。

 ANAの予約率は、国内線が48.5%、国際線が68.8%となっている。国内線の予約者は、22日現在で約98万3千人で、前年比90.4%。若干の震災の影響が見られるものの、回復傾向へと向かっていると考えられる。方向別では、沖縄線が好調を見せるほか、東北方面の東京=秋田便などの一部の路線が前年を上回る結果となった。また、国際線では、欧州線、アジア線、リゾート線が好調となっており、前年比108.8%となる約16万2千人の予約数となっている。

 また、スカイマークでは61.1%の予約率となっており、前年の66.0%を上回る結果となった。また、ピークは下りが4月29日、上りは5月5日となっている。

 今年のゴールデンウィークは、最大10日の休日となる日どりのよさから、国内外共に順調な予約率となっている。一時は震災の影響も懸念されたが、海外やリゾートへの旅行と共に、東日本への予約数が上昇する結果となった。