コンビニエンスストア、震災被災地で支援活動を積極実施

2011年04月18日 11:00

 セブン‐イレブン・ジャパンでは同社では初となる移動販売車の運用を被災地である宮城県の多賀城市、仙台市にて同日より本格的に稼動を開始する。テスト展開として4月6日より先行実施している多賀城大代5丁目店(宮城県多賀城市大代)をはじめ、4月13日に多賀城八幡4丁目店(宮城県多賀城市八幡)と仙台蒲生南店(宮城県仙台市宮城野区)、4月16日に多賀城桜木店(宮城県多賀城市桜木)と、4月中に4店舗での展開を予定している。

 移動販売車として使用されるのは同社の冷蔵配送車(2t車)で、荷台に搭載した商品陳列用のゴンドラにおにぎりや弁当など、主に冷蔵管理される温度帯の商品を陳列。お菓子やカップ麺などの加工食品や日用雑貨などの常温管理商品は、車外で販売を行い、約100アイテムの取り扱いを予定している。今回の取り組みは、被災地域に所在し、営業再開に相応の時間を要する店舗に向けて準備されたもので、それぞれの店舗前の駐車場を移動販売車の拠点とし、周辺の事業所などへの巡回販売も予定。営業時間は10時から16時までを目安としている。

 一方ローソンは、「元気になろう!日本」」を合言葉に、被災地復興と経済活性化に向けたプロジェクトを発表した。

 まず被災地復興に向けた支援として、”夢を応援”基金を創設。これは、進学を希望する被災した学生を対象とした奨学金支援制度で、同社からの拠出金4億円に顧客、加盟店オーナー、店舗従業員、グループ役員などからの募金を加えた資金で運営し、1000人の学生に対し、最長7年間、毎月3万円の奨学金を支給する予定だ 。また、被災地での仮店舗の営業もスタート。第一号店として、仮設住宅の建設が進む陸前高田市立第一中学校付近に21日にオープンする。仮店舗の展開が難しいエリアでは、今後は移動販売車・モバイルローソン号で移動販売を行うという。次に経済活性化に向けた取り組みとして、東北、茨城の産品販売を実施。第一弾として、宮城銘菓のずんだ餅や米、青果、日本酒などを店舗や同社のインターネットショッピングサイトで取り扱う。また、母の日に被災地へカーネーションを届ける活動や、販促キャンペーンも実施するという。