長妻昭前厚生労働大臣から細川律夫現厚生労働大臣に事務引継ぎが行われた際、国民年金運用3号について引継ぎがなく、大臣事務手続き書にも記載されていなかったことが8日開かれた衆議院厚生労働委員会での坂口力元厚生労働大臣(公明党)の質問で明るみになった。
しかも、細川厚生労働大臣は「大臣就任時に各局からレクチャーがあったが、運用3号について事務方から説明はなかった」とこの件について、引継ぎや説明を全く受けてなかったことを赤裸々にした。
坂口元厚生労働大臣はこの日、「大臣間での事務引き継ぎの際に、事務手続き書に運用3号について書いてなかったとしたら、もってのほかだ」と確認を求め、質疑中の確認で記載されていないことが分かった。
坂口元厚生労働大臣は「ミスター年金と言われた人にしては落ち度だ」と扱いに対する姿勢を批判。「大事な問題は大臣にきちっと書いて引き継いで頂かないといけない」と警鐘を鳴らした。
課長通知で処理されていた面からみても、運用3号は行政裁量範囲の案件として軽く見ていたと見られ、こうした対応についても批判が噴出しそうだ。(編集担当:福角忠夫)