住宅用太陽光発電システムのさらなる市場拡大に注目

2011年02月23日 11:00

 日本国内の住宅用太陽光発電システムは、地球温暖化防止の環境意識の高まりや国・地方自治体による補助金制度、電力会社による余剰電力買取制度などにより普及が進んでいる。住宅向の市場規模は2008年度の1,400億円から2015年度に6,000億円になることが予想され、今後も市場が拡大することが見込まれているという。

 2010年4月1日から住宅用太陽光発電システム事業に参入し、2012年度の国内シェア10%を目指す東芝は、日本国内向けのシステムとして、太陽電池モジュールに世界最高水準のセル変換効率21.5%を実現した米サンパワー社(カリフォルニア州)製を採用。また、パワーコンディショナとの組み合わせで、総合発電効率15.9%と世界最高水準の高効率システムを実現している。同該事業に関わる人員は、事業開始当初は約30名体制だったが、2012年度には80名規模まで増強していく予定。また、施工業者の教育のため、当社工場内に「住宅用太陽光発電システム施工研修センター」を新設し、2010年度中に約3,000名の研修を行う予定だという。

 また、京セラは、国内住宅用太陽光発電システムの主力製品『SAMURAI(サムライ)』において、長短2種類の太陽電池モジュールのラインアップに、新たに太陽電池セルを20枚使用した長サイズのモジュール(77.5W)を投入。さらに最小サイズ(46W)のモジュールを屋根に単独設置できる新たなラックも追加するという。

 なお、この新『SAMURAI』は、3月1日より京セラソーラーコーポレーションを通じて販売を開始する予定だ。