国内二輪車市場は低迷しているが、原付2種市場は活況を呈している。もちろん原付1種免許で乗れる50ccクラスが主流ではあるが、ここ最近はそれ以上の125ccクラスが増加している。
そのような中、二輪車で世界2位のシェアを誇るヤマハ発動機 は原付2種クラスのシェア拡大を狙い、125ccスクーター「アクシス トリート XC125E」と「シグナス-X XC125SR」の2011年モデルを発売すると発表した。「アクシス トリート XC125E」は、環境性能に優れた 4ストロークF.I.エンジンを、コンパクトボディに搭載した125ccスクーター。2011年モデルはスポーティで鮮やかな「ディープパープリッシュブルーメタリックC」とシックで品質感ある「ダークグレーメタリックL」の新色2カラーを加え、継続の2色とあわせて4色設定で2月15日より発売する。また、スポーティなカラーリングと装備が好評の「シグナス-X XC125SR」も2月25日より発売。2011年モデルはエンジン回転数を表示するアナログ式タコメーターや、ホワイト・オレンジ・グリーンから液晶画面の照明色を選べるデジタル式スピードメーター、2人乗り走行時の快適性に配慮した折りたたみ式のタンデムステップ、スモーク調の立体エンブレムを新たに装備、またグラフィックを変更するなど一部仕様をチェンジして発売されるという。
また昨年3月、ホンダ<7267>は国内の125ccバイクでは初めてとなるアイドリングストップ機構を搭載した「PCX」を約3週間で7400台以上販売。年間販売計画を8000台と打ち出していた同社にとって、嬉しい番狂わせとなった。さらにカワサキモータースジャパンも同年10月、モタードスタイルで人気の「D-TRACKER 125」にブラック&ピンクのスタイリッシュなグラフィックをあしらったカラーを追加、選び応えがある3色展開としている。
125ccバイクは50ccではできない二人乗り走行も可能な上、中型・大型バイクを乗っていたライダーでも満足度の高い走りができるのも人気の秘訣だろう。また、比較的維持費が抑えられ、駐車スペースも少なくてすむことから利便性が高い。今後、125cc市場の活性化を促すべく様々なモデルが登場することが予測される。