厚生労働省は平成23年度の年金支給額を0.4%引き下げる。28日発表した。国民年金受給者(老齢基礎年金満額受給者)の場合で月額266円減る。これにより、月額受給額は6万5742円となり、法律に基づく改定といっても、基礎年金生活者には厳しいものになる。
また、夫が平均的収入(平均標準報酬36万円)で40年間就業し、妻がその期間、すべて専業主婦だった世帯の厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)受給者の場合で月額942円減ることになる。
これは「直近の年金額引き下げの年(現在は平成17年の物価が基準)よりも物価が下がった場合、これに応じて年金額を改定すること」が法規定されているため。「国民の暮らしを最優先する政権なら、こちらの法改正こそ検討してほしい」との街の声もある。
(編集担当:福角忠夫)