厚生労働省は2009年の薬物事犯状況を25日、発表した。2009年中の薬物事犯検挙人数は1万5417人となり、覚せい剤が1万1873人と全体の77%を占め、覚せい剤による検挙者は前の年より642人増えていた。また、再犯率は50%を超え、薬物犯罪の怖さをうかがわせていた。
このほか、大麻事犯による検挙者が3087人と検挙人数が初めて3000人を突破した。これは1997年(1175人)に比べ2.63倍の人数。また、2008年は2867人、2007年は2375人だった。
厚生労働省では「大麻について、室内栽培を含む不正栽培事犯が広がりを見せつつあり、依然として深刻な状況にある」と警戒している。
(編集担当:福角忠夫)