会社更生法を申請し、再建途上で再び倒産したり、廃業に追いやられるなどのケースは中小企業では少なくないが、上場企業においても、会社更生法の申請から再建に成功し、生き残るケースは52.9%にとどまり、22.5%が二次破綻するなど、企業再生の厳しい状況が帝国データバンクの調査で浮き彫りになった。
帝国データバンクが29日発表したところによると、1962年以降に会社更生法を申請した上場会社138社のうち、現在も存続している企業は73社(52.9%)にとどまり、すでに59社(42.8%)が消滅していた。
会社再建途中での二次破綻は138社中、31社(22.5%)で見られた。うち、17社は破綻、7社が清算の道を辿った。会社更生法申請から2次破綻までの最短期間例では、三洋証券(2年1カ月で破産)があがった。
また、更生計画では、59社(42.8%)がスポンサー型による再生を目指し、自主再建型は48社(34.8%)にとどまっていた。
138社のうち、再上場を果たした企業は9社(6.5%)にとどまった。再上場までの最短期間は6年10カ月になっていた。
(編集担当:福角忠夫)