ロート、アジア展開を見据え中国・新天地に「エピステーム」を出店

2010年11月09日 11:00

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ロート製薬の「episteme」が中国・新天地に直営店をオープンさせる。ここが、今後アジア全体へ同ブランドが展開していくためのフラッグシップショップとなる

 ロート製薬<4527>は8日、自社が展開するビューティー事業のプレステージブランドである「episteme(エピステーム)」の直営店を、中国・新天地にオープンすると発表した。「episteme」は、製薬会社である同社の高い技術力を結集した百貨店向けの高級機能性化粧品ブランドとして2009年9月に販売を開始。国内では現在、伊勢丹新宿店、高島屋大阪店、高島屋京都店、阪急うめだ店という化粧品の売上が高い4店舗に出店しており、主に30代後半から40代の女性から支持を集めている。

 さらに、「episteme」は国内向けの高級機能性化粧品ブランドというだけでなく、将来的にアジア全域への出展を見据えたアジアンブランドだという側面もある。2010年に中国国内に初出店を開始し、現在は上海、北京、抗州、天津の4都市の百貨店に計5店舗を展開しており、このたびの新天地への直営店出店が6店舗目となる。

 新天地は、上海の最新の流行発信スポットであり、おしゃれや美容に気を使うハイセンスな人々が集うエリアとして名高い。「episteme」の直営店を出店するのは同地で初となるファッションエリアの一角。直営店では、中国初となる医療施設と同等の最先端の肌診断機器を用いてカウンセリングを行い、一人一人の肌に合った最適な化粧品を提供。さらに、肌トリートメントを開始することになっており、将来的にはより深い、ホリスティックなウエルエイジングプログラムも行っていく予定だ。

 ロート製薬は、注目度の高い新天地に直営店を構えることによって、「episteme」の先進性や製薬会社が発信する、信頼性の高い機能性化粧品であるということをアピールしていく。さらに、直営店を旗艦店として活用しつつ、今後は香港や台湾、タイ、ベトナムといったアジア全体への展開も見据えている。
(編集担当:上地智)