ブリヂストン、建設・鉱山車両用大型ラジアルタイヤの生産能力拡張

2010年10月26日 11:00

 ブリヂストン<5108>は、建設・鉱山車両用大型・超大型ラジアルタイヤ(以降「大型・超大型ORR」)の継続的な需要増に対応するため、北九州市の全面的な協力を得て、北九州工場の生産能力をさらに増強することを決定した。

 同社グループの高い技術力を用いた大型・超大型ORRは、市場で高い評価を頂いており、世界的な鉱物資源の生産増加に伴い中長期的にも旺盛な需要が見込まれる。こうした状況を踏まえ、2009年6月に北九州工場の操業開始に続き、2010年4月には第2期増強による増産を開始。旺盛な要望に応えるためには、さらなる増強が必要と判断し、今回の決定に至ったという。

 環境モデル都市である北九州市に立地する同工場は、「環境先進モデル工場」を目指し、環境に配慮した取り組みも積極的に実施。太陽電池の設置や工場内での電子ペーパー活用によるペーパーレス化、工場棟屋根からの自然採光による昼間の消灯等の実施により、省エネルギー・省資源に貢献する。

 また現在、佐賀工場で生産している大型・超大型ORR用スチールコードの生産能力も併せて拡大。総投資額は約240億円で、2013年1月から生産を開始する予定だという。なお、北九州工場の生産能力は、増強が完了する2013年下期には日産約130トンまで拡大される予定だ。

 同社は今後とも大型・超大型ORRを含む戦略商品の拡充を積極的に推進。市場をけん引していく構えだという。
(編集担当:宮園奈美)