東芝が中国電力初のメガソーラー発電プラントを一括受注

2010年10月15日 11:00

 東芝<6502>は中国電力<9504>と、発電出力約3MWのメガソーラー発電プラント「福山太陽光発電所」の建設に関する契約を締結した。

 同社はこれまで、東北電力の八戸太陽光発電所など4件の電気事業用メガソーラー発電プラントの受注を行ってきた。今回は、広島県福山市箕沖に設立する、中国電力初の電気事業用ソーラーメーカーである福山太陽光発電所と契約。2011年度に運転が開始する同施設の年間推定発電量は約334万KWh。これは一般家庭約900世帯分の年間使用電気量に相当する。これらの基本設計を含むエンジニアリング全般、主要機器の納入、プラントの建設を含めたプロジェクト全体を一括受注が決定した。また、今回受注したプラントには、東芝グループで開発した世界最高クラスの直交変換効率98.1%を誇る500KWのパワーコンディショナ及び、長州産業株式会社製の高効率多結晶太陽電池モジュールを採用するという。

 現在、地球温暖化防止への世界的な意識が高まる中、電力・産業用の太陽光発電システムの市場は2015年に2.2兆円になることが予想され、今後も拡大する傾向にある。これらを踏まえ、同社では今後も高効率なパワーコンディショナやスマートグリッドなどのシステム技術、大規模プラント向けシステムエンジニアリングなど、実績を生かした事業展開を図り、ワールドワイドなメガソーラー発電プラントの受注を拡大を目指していく。
(編集担当:山下紗季)