日新製鋼<5407>はアセリノックス社が進めているバル・ステンレスとの冷廷合弁事業の第2期拡張計画に伴う増資を引き受けたと発表した。
マレーシアで2011年より稼働予定のバル・ステンレスは、現在、第1期工事が進められており、日新製鋼側では東南アジア市場拡大への重要な拠点として、すでに第2期拡張計画も決定している。今回の増資は、40年に渡るグローバル・ビジネス・パートナーでもあるスペインのアセリノックス社がバル・ステンレスをステンレス・マーケットの拡大において、アセアン地域での重要な拠点と位置付けしたことにより決定したもので、日新製鋼の出資比率分は30%(約50億円)となった。
第1期工事では、年間24万トン(内冷廷能力18万トン)の生産能力を有する冷廷設備1基、焼鈍酸洗設備 1基と、それに伴う付帯設備を設置し、第2期拡張計画ではさらに、冷廷設備1基、焼鈍酸洗設備 1基と付帯設備を建設予定。こちらは、1期分と合わせて年間40万トンの生産が可能で、高度化・高品質化が予想されるニーズを先取りした、付加価値の高いステンレスの生産を2013年の稼働開始から目指す。
(編集担当:加藤隆文)