甘草 人工栽培へ共同研究 安定供給狙う

2010年10月01日 11:00

 漢方薬の約7割に使用されているという甘草はそのほとんどが野生品であることから、薬草の生産国では野生品の乱獲が問題になっており、採取制限が実施される動きもあるとして、三菱樹脂はグリーンイノベーションと甘草の人工栽培技術の開発を共同研究することとしたと30日、発表した。研究開発は10月からスターとさせる。

 それによると「甘草は大部分を輸入に頼っており、しかも殆どが野生品であるなどから、国内での栽培が急務になっている」という。

 このため、両社は協力して、2年間、共同研究開発に取り組む。また、三菱樹脂では「栽培技術の確立による甘草の安定供給に加え、その他の薬草の栽培などの事業化に向けた検討も開始する予定である」ことも明らかにした。
(編集担当:福角忠夫)