11月7日、東レ<3402>が平成25年3月期第2四半期決算を発表。累計期間のグループ連結業績は、売上高が前年同期比5.8%減の7537億円、営業利益は同42.1%減の367億円、経常利益も同41.9%減の380億円となり、四半期純利益は同50.1%減の200億円で着地した。
国内では、自動車関連用途向けの販売が伸長したものの、衣料用途は天候不順や景気後退の影響などにより弱含みで推移。海外でもアジア地域の需要が低調に推移したことや、依然として残る昨年のタイでの洪水の影響により、主力の一つである繊維事業は、売上高が前年同期比6.1%減、営業利益も同18.5%減となっている。
また、プラスチック・ケミカル事業については、こちらも自動車関連用途への販売が伸長したものの、フィルム事業が国内外で低調となった上、価格競争の激化が継続したことなどから、売上高は前年同期比5.6%減、営業利益も35.9%減となった。さらに、情報通信材料・危機事業においては、液晶パネルの生産調整がほぼ終了し回復傾向がみられるものの、前年同期の水準までには至らず、売上高で前年同期比6.9%減、営業利益に至っては、同51.1%も減少している。
炭素繊維複合材料事業については、航空・宇宙用途、一般産業用途への拡販を進めたものの、価格競争も激しく、結果、売上高は前年同期比0.6%増にとどまり、営業利益は同16.8%減となっている。その他、環境エンジニアリング事業やライフサイエンス事業なども相次いで減収減益となった。
こうした状況を受けて東レは、通期での連結業績予想を、売上高において1兆7300億円から1兆6250億円に、営業利益は1150億円から900億円に下方修正している。