サッポロホールディングス<2501>が11月7日、平成24年度12月期の第3四半期決算を発表。連結売上高は前年同期比11%増の3547億円、営業利益は同54%減の55億円、経常利益同58%減の44億円となり、四半期純利益は、前年に災害による損失を計上したこともあり、前年同期比4%増の5億円となっている。なお、通期での業績予想は据え置いた。
事業別では、ビール類の売上数量が前年同期比を上回り、ノンアルコールビールテイスト飲料も前年同期比111%となるなど好調。その他、栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料やワイン、焼酎なども前年比を上回り、結果、国内酒類事業の売上高は前年同期比2%増となった。しかし、販売費を積極的に投入したことなどから、営業利益は同83%減となっている。国際事業の売上高は、「シルバー スプリングス シトラス社」の業績が新たに加わったことなどにより、前年同期比36%増の263億円となったものの、ベトナム市場構築のための費用が大きく、営業利益は同75%減の1億円にとどまった。
食品・飲料事業では、売上高は前年同期比28%増の956億円と増加したものの、積極的な販売費の投入やのれん償却額の負担増、ポッカグループの第1四半期が営業損失であったことなどから、前年同期は28億円の利益だったものが、1億円の営業損失。その他、外食事業や不動産事業は、売上高、営業利益ともに、前年比増となっている。