山田養蜂場の新たな挑戦、5店舗目をオープン

2010年09月24日 11:00

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全国5店舗目となる山田養蜂場の直営店舗。今までの店舗にはない取り組みを行う、新スタイルの店舗として出店。

 みつばち産品の製造・販売を行う山田養蜂場が、全国で5店舗目となる同社直営店舗を9月21日にアトレ吉祥寺にオープンした。初日は、当初の予想を上回る約300人の来客があり、滑り出しは好調のようだ。

 通信販売による商品の販売をメインに行ってきた同社は、全国の通販顧客より訪問可能な近隣への店舗設置の要望が多かったことに加え、実際に商品を手に取ってもらいたいという思いから、2001年に同社敷地内に、2006年には岡山一番街に直営店をオープン。その後も、2007年に東京、大阪と立て続けに直営店を構えてきた。そして、今回新たな店舗展開の第一歩として、東京・アトレ吉祥寺に「山田養蜂場 ~リトルビーハウス~ アトレ吉祥寺店」をオープンさせることとなった。

 アトレ吉祥寺店では、30代女性を中心に幅広い世代が利用しやすいよう、自然な素材でできた商品を提案し、立ち寄りやすさを重視。「Natural」「Baulty」「Healing」をコンセプトに、養蜂家の使用する道具なども店内に配置し、癒しの空間を演出している。販売する商品は、通信販売されているアイテムを持ち帰りやすいサイズにリニューアルし、蜂蜜関係が40%、化粧品が40%、健康食品20%をラインナップする。最大の特徴は、同社で初めて実施予定の、蜂蜜を使用したロールケーキやフィナンシェ、ダックワーズ、クッキーといったテイクアウト用スイーツの開発だ。9月末現在は開発中だが、同店舗で好評であればいずれ通信販売や他店舗でも取り扱いも検討していくという。

 また、栗のはちみつや、ラズベリーのはちみつなど、大量に販売することが不可能な稀少なはちみつを店舗限定で取り扱ったり、5%ポイントカードを導入することで、通信販売との差別化を図るなど、これまでオープンしてきた4店舗とは異なる新しいスタイルの店舗として、トライアル的な要素が強くなっている。他にも様々な新しい取り組みが計画されているということで、同店舗は今後の同社の店舗展開を占うという意味において大きな役割を担っていると言える。

 同社は、今回再び都心部へ出店したことで、集客率が上がることを期待し、半年で約20,000人の来客を見込んでいるという。今回の新店舗オープンを期に、顧客管理、店舗運営のノウハウ蓄積や、商品開発のマーケティングを徹底し、将来的な多店舗展開に向けた礎を作り上げ、2012年度末には総店舗数50店舗を目指す構えだ。
(編集担当:山下紗季)