ヤマハ発動機<7272>は6日、平成24年12月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は909,473百万円(前年同期比7.7%減)、営業利益は22,804百万円(前年同期比62.4%減)、経常利益は28,046百万円(前年同期比58.7%減)となり、四半期純利益は14,302百万円(前年同期比64.2%減)となっている。
日本経済は復興需要による下支えがあるが円高の定着や世界経済の減速などにより、景気下振れの懸念が強まっている。
そのような中、同社の販売においてマリン事業は米国や新興国などで増加し、特機事業及び自動車用エンジンも増加。一方、二輪車事業の販売は米国では増加したが、欧州では減少し、アジア・中南米ではインドネシアやブラジルにおいて需要減少に伴い流通在庫圧縮を目的とした在庫調整を実施したため減少に。また、前年同期に対し円高になったことによる為替換算影響がマイナス498億円あった結果、売上高は減少となった。
利益面ではコスト削減活動や原材料価格下落、経費削減による増益があったものの、新興国での二輪車販売減少、円高影響に加え、製造物賠償責任引当金の戻入れの影響や将来の成長に向けた開発費の増加などにより、営業利益、経常利益、四半期純利益ともに減益となっている。
尚、通期での見通しは修正なしとしている。