ヤマハ発、ライダーたちからの募金を盲導犬育成協会へ贈呈

2010年09月14日 11:00

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「YAMAHA NICE RIDE 募金」として引き続き、全国のヤマハ二輪販売店をはじめ、オートバイ関連イベントやレース会場を中心に、オートバイ愛好家や同社グループ企業の従業員、また株主などからも広く支援を募るという。

 ヤマハ発動機<7272>及びヤマハ発動機販売は、財団法人日本盲導犬協会に盲導

 犬の育成資金を贈る「YAMAHA NICE RIDE 募金」の2009年度分の集計を完了。9月5日に開催されたヤマハ発動機のクルーザーバイク「DragStar」シリーズのオーナーが集結するイベント「第5回ドラッグスターミーティング」の会場にて募金贈呈式を行った。

 「YAMAHA NICE RIDE 募金」は、1989年より「Y.E.S.S.NICE RIDE募金」としてスタート。Y.E.S.Sは当時、約6万人の会員と約2000店の加盟ショップを有したヤマハのユーザー組織で、ライダーらしい社会貢献活動の一環として始まった。

 「私たちにバイクがあるように、目の不自由な方に盲導犬というパートナーを」を合言葉に、全国各地で開催されたY.E.S.S主催のツーリングイベントやミニバイクレース、全日本選手権のレース会場等で積極的に募金活動を展開。そのなかで取り組みに賛同する契約ライダーや出版社、株主などからも協力・支援を受けるようになり、活動の輪は次第に大きく広がっていった。このような同社の継続的な活動が、国内の盲導犬の社会的関心を高め、様々な団体 や企業からも日本盲導犬協会への募金が増加。さらに飲食店やスーパーといった盲導犬の同伴が可能な施設が増加するきっかけとなったという。

 今回の贈呈式には日本盲導犬協会の飯田篤史氏、盲導犬ユーザーの押野まゆさんと盲導犬ウェーブ号、ヤマハ発動機販売の代表取締役社長、松尾光明氏が出席。また、会場内では募金活動やチャリティオークションが展開されたほか、盲導犬との歩行体験などを通じて来場者に盲導犬を取り巻く環境とその重要性を訴えた 。

 なお、2009年度の募金総額は39万6554円、1989年以来の累計では7386万4920円となっている。しかし現在、国内で活躍している盲導犬の実動数は2010年3月末現在1,070頭。それに対し盲導犬を希望している視覚障害者は約7,800名と盲導犬不足はまだまだ深刻な状況にあることから、同社は今後も引き続き育成活動に貢献できるよう、同活動を積極的に続けていく。
(編集担当:宮園奈美)