普天間問題で小沢氏 案を持っているわけでない

2010年09月03日 11:00

 民主党代表選挙公開討論会(日本記者クラブ主催)が2日催され、小沢一郎衆議院議員は普天間移設問題について「具体的な案を、今、私が持っているというわけではない」と語った。

 前日の記者会見で「アメリカも日本も納得できる解決をしたい。沖縄も、アメリカ政府も両者とも納得できる案が必ずできると確信している」と話したことに対し、日米合意の見直しもあるのか、自身に対案があるのか質されて回答した。

 小沢氏は、この中で、「日米合意は重く受け止め、尊重しなければならない」、「国同士の約束は尊重しなければならない」との考えを明確にした。

 一方で、「沖縄県民の感情はアメリカ政府も良く分かっている」と語り、アメリカ政府とも、沖縄県民とも、話し合いを重ね、「みんなで知恵を出し合う」努力をしていくことの必要を強調。

 しかし、沖縄県民は県外への基地移設を希望しており、すでに県外移設を諦め、「日米合意に沿って沖縄県民の負担軽減に最大の努力をする」という道を歩む菅直人総理とアメリカ政府、沖縄県民ともに納得する解決をめざすと、沖縄県民の希望に可能性を残す表現をした小沢氏にも代案がないことが表明されたことになり、話し合いを進めるという姿勢は伺えたものの、ハードルの高さを浮き彫りにするにとどまった。
(編集担当:福角忠夫)