離島の活力再生支援 5団体の事業に決まる

2010年07月27日 11:00

 国土交通省が離島振興を目的に「離島の活力再生支援事業」への参加を公募した結果、39団体から応募があり、審査の結果、一般社団法人へきんこの会(鹿児島県口永良部島)など5団体の事業計画が採択された。

 これは、事業計画の公益性や先導性、総合性・持続可能性などの観点から審査・選定されたもので、成功すれば、他の離島でも参考事例として、活性化への糸口になるものと期待されている。

 また、取り組みの成果は「事業報告会」や「モニタリング調査」、2013年度までの「フォローアップ調査」などで明らかにされる。

 へきんこの会の事業計画「島なび学生隊 ~150人の島から創造する日本と若者の未来~」は、離島と大学生との連携による地域活性化への仕組みづくりをしようというもので「島民と全国の大学生が連携して、島なび学生隊を組織し、農業・漁業・観光等の研修、島民と大学生が生活を共に行い、情報を発信することにより、島民と学生の成長(人材育成)が図れるとともに、島の活性化の糸口を探っていきたい」としている。

 このほか(1)特定非営利活動法人パートナーシップオフィス(山形県飛島)による「山形飛島・しまの家による活力再生事業」(2)特定非営利活動法人いえしま(兵庫県家島)の取り組み「新たな特産品供給システムを通じた漁村・都市交流の島づくり事業」(3)株式会社しまの会社(愛媛県弓削島)の事業「しまLABO~しま学連携プラットフォームの形成」(4)新大島紬プロジェクト実現委員会、奄美群島広域事務組合(鹿児島県奄美群島)のプラン「地域自らが考え実現する地場産業の再生~新大島紬プロジェクト~」が支援事業に採択された。
(編集担当:福角忠夫)