山田養蜂場、プロポリスなどの研究成果を発表

2010年06月08日 11:00

k100607_009_3

ヒトのスギ花粉症に対する、ブラジル産プロポリスの症状改善効果について発表した、鳥取大学医学部准教授の竹内裕美氏。

 山田養蜂場は、日本薬学会第130年会において、ブラジル産プロポリスの抗アレルギー作用に関する長年の研究成果および、新規素材メリンジョの有効成分のヒトの体内における代謝についての最新の研究結果など、計4題を発表した。

 同社はまず、ブラジル産プロポリスの抗アレルギー作用に関する研究結果の3題を報告。同社と共同で研究を行った岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授である亀井千晃氏が、マウスのアレルギー性鼻炎に対し、ブラジル産プロポリスの予防的な継続摂取が、くしゃみなどの鼻炎症状軽減に有効と発表したあと、鳥取大学医学部准教授の竹内裕美氏が、ヒトのスギ花粉症に対するブラジル産プロポリスの症状改善効果について講演し、ブラジル産プロポリスがスギ花粉症患者の生活の質(QOL)向上ならびに、医療費削減のために大変有用であると述べた。最後には、プロポリスの成分がスギ花粉症の鼻づまりを軽減するメカニズムと有効成分を解明したことを報告している。

 同社の注目する新規素材メリンジョに関しては、これまでほとんど未解明であったレスベラトロール二量体の代謝動態の一部を解明したと発表。メリンジョ由来レスベラトロール二量体は、体内でレスベラトロール(単量体)に変換され、持続的に作用している可能性があるとしている。

 今回の発表で、ブラジル産プロポリスのアレルギーへの新たな効果を明らかにした同社は、今後もマウスからヒトまで一貫して研究を続け、より発展的な結果を発表していく考えだ。
(編集担当:山下紗季)