クラレ第2四半期、減収減益で通期予想も下方修正

2012年11月02日 11:00

 樹脂や化学品・繊維などを主要事業とするクラレ<3405>が第2四半期決算を発表。売上高は前年比2.6%減の1808億8800万円、営業利益は同18.6%減の238億9900万円、経常利益も同24.5%減の218億8400万円で、四半期純利益は26.0%減の127億4500万円と減収減益となった。

 同社は、欧州経済の停滞や新興国における成長ペースの鈍化、円高の継続など、厳しい状況でも新中期経営計画「GS-Ⅲ」に基づき、大型投資やM&Aを実行するとともに、水・環境・エネルギー・光学・電子の各領域において積極的に開発を推進していた。しかし、セグメント別でも増益となったのは繊維事業のみであり、他の事業はすべて減収減益であった。

 こうした結果を受けて通期予想も、売上高を4000億円から3800億円に、営業利益も600億から520億にまで下方修正している。