リージャス(世界最大のサービスオフィス・プロバイダー)が全世界の顧客を対象に半年に1度実施している景気動向調査「リージャス・ビジネストラッカー国際経済指標調査」の最新結果がまとまり、公表された。
調査に協力した1万5000社の回答で「世界経済が着実に成長しているものの、本格的な経済回復は2010年12月以降になる見通し」とし、前回の調査時の見通しより、5ヶ月先延ばしした予想になった。一方で、「減収減益より増収増益を予想する企業割合の方が多いことも分かった」。
今回調査には日本企業も調査対象に組まれ、国内900社が回答した。この中で、日本における本格的な景気回復時期については「2011年1月と予想」。イギリス、アメリカ、ドイツにおける予想時期と一致していることが報告された。
同社は調査結果から「世界中の企業がコスト管理、合理化、業務上の柔軟性向上を目指す戦略を重視する必要があることも分かった」と助言している。
この調査は2010年2月から3月にかけて実施され、2009年10月の第1回調査(13の国や地域、1万1000社以上の顧客を対象実施)よりも多い75の国や地域、1万5000社の企業から財務実績と成長予想などについての回答を得ている。
(編集担当:福角忠夫)