パナホーム、『CO2±0(ゼロ)住宅』の開発に着手

2010年04月19日 11:00

k100418_019_1

パナホームの本社工場内に建設される『CO2±0(ゼロ)住宅』研究棟の完成予想図。将来的な商品化をめざし、2010年7月から3年間の実証試験が実施される。

 パナホーム <1924> は、東京大学・株式会社日建設計・海法圭(かいほうけい)建築設計事務所との産学共同研究と、パナソニックグループとの連携により『CO2±0(ゼロ)住宅』の開発に着手。同社の本社工場内に、『CO2±0(ゼロ)住宅』研究棟を建設するとともに、将来的な商品化をめざし、2010年7月から3年間の実証試験を実施する。

 『CO2±0(ゼロ)住宅』は、住宅全体でのエネルギー消費によるCO2排出量と創エネや自然エネルギー活用によるCO2削減量により、CO2が収支上ゼロになる住まい。建物の気密・断熱性能を向上し、自然エネルギーを有効活用するとともに、創エネ・蓄エネ・省エネ・?エネ(エネルギー収支を可視化)を実現するさまざまな設備・仕様を計画的に採用する。また、ソーラー発電システムやオール電化仕様をはじめ、直流電力の給電が可能な「AC/DCハイブリッド配線システム」、家全体のエネルギー収支状況が把握できる「ライフィニティECOマネシステム」、直流駆動LED照明の採用などにより、パナソニックグループが推進する「家まるごと」のエコアイディアも具現化する。

 今回建設される『CO2±0(ゼロ)住宅』研究棟における実証試験では、最終年の2013年に、1990年築の在来木造住宅のCO2排出量4.5トンに比べ、CO2排出量を1.5トン(33%)まで削減。この1.5トンを創エネ設備によるCO2削減効果で収支ゼロをめざす

 同社は、実証試験における効果を検証した上で、『CO2±0(ゼロ)住宅』の将来的な商品化をめざす構えだ。
(編集担当:宮園奈美)