シャープ、マイクロソフトと共同で欧米向けスマートフォンを開発

2010年04月15日 11:00

 シャープ <6753> は13日、米国のマイクロソフトコーポレーション(以下マイクロソフト)と共同で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などのモバイルコミュニケーションを快適に使える新しいクラウドサービスと、これに最適化したGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)を搭載したスマートフォン「KIN(キン)」を欧米市場向けに展開していくと発表した。

 「KIN」は、シャープが持つ最先端の携帯端末開発技術や液晶技術と、マイクロソフトが持つクラウドサービスやソフトウェア技術とを融合することにより実現したスマートフォン。相手を簡単に選んでメッセージを送ったり、お気に入りの写真や動画を共有できるなど、SNS専用のアプリケーションを立ち上げることなく、友人や家族がSNS上で更新した情報を端末上でリアルタイムに表示する。米国ではベライゾンワイヤレスから、また欧州ではボーダフォンから、商品を市場に展開していく予定だ。

 2008年6月に中国携帯電話市場に参入しているシャープは、今回のマイクロソフトとの協業により、欧米市場にも本格参入していくことで、海外における一層の事業拡大を狙う。
(編集担当:北尾準)