新しい公共が歳出削減にもつながる 鳩山総理

2010年03月15日 11:00

 鳩山由紀夫総理は12日午前開かれた参議院予算委員会での円より子議員(民主党)の質問に答え「新しい公共が結果的に歳出削減につながる」と語った。

 円議員が歳出削減のため、事業仕分けなどによる無駄な支出の削減に取り組むのはもちろん、鳩山総理提唱の「新しい公共」を機能させることでも、歳出削減を図れるのではないか、と質したのに答えた。

 鳩山総理は新しい公共のあり方を積極的に推進する意向を語るとともに、例として、教育現場で言われる教員不足をとりあげ、ボランティアの方にも(教育現場に)参加いただくことにより、子どもたちにも、ボランティアの人にも良い効果が期待できる旨を語った。

 鳩山総理は地域ぐるみでの子育てを制度化していこうと積極的に取り組んでいる都内の連雀学園三鷹市立第四小学校を今年2月20日に視察しており、その際に教師と教育ボランティア、保護者らの連携により「手とり足とり教えることによって教える側も教えて幸せを享受できる」システムができていることを体感したという。

 また、「新しい公共」という精神は鳩山総理が総理就任時から提唱しているもので、政府は今年から「新しい公共」円卓会議を設置し、国民のひとりひとりが居場所と出番を感じられる公正で活気ある社会づくりを推進するための議論を進めている。
(編集担当:福角忠夫)