電動アシスト自転車で旅する、等身大の情報がつまったサイト「Becle」

2010年02月01日 11:00

k100130_042_3

ヤマハ発動機が、「日本に面白くない場所なんてない」というコンセプトのもと立ち上げた旅情報サイト「Becle(びーくる)」。同社の電動アシスト自転車PASでのスローな旅を通して発見できた観光地の等身大の情報が公開されている。

 電動アシスト自転車PASをレンタルし、観光地での新しい旅のスタイルを提案しているヤマハ発動機 <7272> は、等身大の情報がつまった旅情報サイト「Becle(びーくる)」を立ち上げ、公開している。

 国内旅行は、やはり公共の交通機関や自家用車を利用する人が多いのが現状だ。しかし、電車やバスでは、時間が気になったり、駅から離れたスポットは敬遠してしまいがちになる。また自家用車は、休日などは渋滞や駐車場探しで苦労し、せっかくの旅の楽しさが半減してしまうということもある。そんな旅のストレスを解消するための手段として、同社が提案しているのが、旅先での電動アシスト自転車PASの利用だ。観光地に行った時、このPASをレンタルすれば、その街の景色とふれあいながら、自分のペースで自由に行きたいところに移動できる。違った視点からその街を見ることで、新たな魅力を発見できるかもしれない。

 そんな、PASを使った快適で自由な旅の情報を集めて公開しているのが、同社の旅情報サイト「Becle(びーくる)」だ。「日本に面白くない場所なんてない」というコンセプトのもと生まれたこのサイトには、実際にPASを利用した人たちからの等身大の情報が集まってくる。レンタル拠点の紹介はもちろん、その街のおすすめサイクリングコースや名所、グルメに穴場スポット、旅先でちょっと気になったシーンまで、風景や人、食べ物など、多彩な情報が掲載されており、他にはないユニークな構成になっている。

 サイト内は、実際にPASを乗って日本中を旅している「Becle」編集スタッフの生の情報や、その街をよく知る地元人ならではのコアなネタ、一般ユーザーがTwitter(ツイッター)を通してつぶやいた情報などを中心に構成されている。ただ単に有名なスポットを紹介するというのではなく、PASに乗って街の細かなところまで探索するからこそ発見できるマイナーな情報もアップされているところがこのサイトの最大の魅力といえるだろう。

 「Becle」は、まだまだ情報量も少ない発展途上のサイトと言わざるを得ない。他の旅情報サイトと比べても、メジャーな観光スポットの情報などはあまり掲載されていない。しかし、そこにTwitterなどを通して集まってくるひとつひとつの小さな情報には、その場所の空気や温度まで伝わってくるようなパワーを秘めているようにさえ感じる。「新たな感動や共感が生まれることでコミュニティは自然と広がっていく」。ヤマハ発動機が「びーくる」で描くシナリオは、一方通行になりがちな企業の情報発信のあり方に一石を投じるものになるかもしれない。
(編集担当:北尾準)