竹中工務店、蝶の生態を調査し、都市の生物多様性保全に貢献

2010年01月20日 11:00

 竹中工務店は、環境の豊かさの指標生物である蝶を対象として、蝶の誘致に有効なミニビオトープとなる食草・食樹・蜜源植物を植えたプランターを名古屋市中区の約10カ所に設置し、そこに飛来した蝶の種類などを2012年11月までの約3年間調査すると発表した。また、その調査結果は一般に公表し、都市の緑地をつないで生物の移動を可能にする都市生態系ネットワークづくりに役立て、人と自然が共生できる都市環境づくりに向けて活用していくとしている。

 今回の調査は、名古屋市に飛来しうる約24種の蝶が好む植物を約20種類植え、そこに飛来する蝶の種類や個体数と周辺の環境との関係を調べることで、どのような環境を整えれば周辺の生態系拠点から蝶の誘致が可能になるのかを明らかにしていこうというものだ。

 近年、都市における生物多様性の保全・再生が世界的な課題となっている。人口が集中する都市部では、資源の75%が消費されており、都市住民は生物多様性から様々な恵みを受けていることになる。そこで、都市の自然環境を保全・再生し、人と自然に共存する環境づくりを行っていくことは、都市のみならず、地球全体の持続可能性にも貢献すると考えられる。

 今回の同社の取り組みは、2010年10月に開催されるCOP10(生物多様性締条約第10回締約国会議)の「COP10パートナーシップ事業(419号)」として生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会に登録されており、都市の生物多様性保全に繋がるものと期待されている。
(編集担当:北尾準)