毅然とした外交・安保で平和永続へ尽力 自民

2025年08月17日 07:41

 日本の侵略戦争によりアジア・太平洋地域で2000万人以上、日本国民の310万人以上が犠牲になった先の大戦終戦から80年。終戦記念日の15日、各党や各党代表らが談話を発表した。このうち、自民党は党としての談話を発表した。

 談話では「先の大戦で犠牲となられた方々に対し、謹んで哀悼の誠を捧げるとともに、一つの節目を迎えるにあたり、改めて、戦争の惨禍を二度と繰り返さないとの誓いを、強く決意いたします」と冒頭に記した。

 そのうえで「唯一の戦争被爆国であるわが国は『核兵器のない世界』の実現に向けて、たゆまぬ努力を続けていかなければなりません」とし「対話と協調の精神で各国に強く呼びかけ、様々な立場の国々がともに取組むべき方策を見出すべく、現実的かつ実践的な取組みを粘り強く進めてまいります」と昨年の談話以上に、核兵器のない世界への取組みを強調した。

 また安全保障環境について触れ「今、わが国は戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しています」とし「国際社会では、ウクライナ情勢や中東情勢の緊迫化に加え、米国をはじめとする先進国もグローバル化の潮流の中で『自国第一』の姿勢を強め、各地で分断と対立が生じています」とし「日本が自ら旗手となって、平和と繁栄の礎である『自由で開かれた国際秩序』を何としても堅持し、強化していかなければなりません」とアピール。

 自民党は「歴史の教訓を胸に、時代と真摯に向き合い、毅然とした外交・安全保障によって、平和の永続と世界の更なる繁栄に尽力してまいります」と結んだ。(編集担当:森高龍二)