ワンクリック請求トラブル頻発で消費者庁が警鐘

2009年12月04日 11:00

 消費者庁はパソコンや携帯電話からアダルトサイトにアクセスすると直ぐに「登録ありがとうございます」などの表示が出て、高額料金が請求される「ワンクリック請求」によるトラブルが頻発していることから、3日、「請求を受けた場合に、あわてて業者に連絡をとったり、支払いをするようなことはせず、最寄りの消費生活センターに相談するように」と警鐘を鳴らした。

 消費者庁によると「無料占いやゲーム、アニメなどのサイトを閲覧していると、意図せずにアダルトサイトや出会い系サイトに接続し、高額な請求を受けたというトラブルが近年、女性や未成年者を含めて寄せられるようになっており、勧誘の手口が巧妙化している」という。

 各地の消費生活センターや国民生活センターには今年上半期で「ワンクリック請求」によるトラブルが1万7794件寄せられており、月平均で3000件近くに上っていた。事例では「10代の女子高生が占いサイトに登録すると、同時に出会い系サイトにも登録になり、出会い系サイトからメールが送られてきた。退会のメールを送ったが、料金を支払わなかったら退会できないようだ」というものなど。
(編集担当:福角忠夫)