日本人の99% 視力にトラブル 原因は

2009年11月30日 11:00

 ジョンソン・エンド・ジョンソン、ビジョンケア カンパニーが眼科検診や視力に対する意識調査を目的に世界13カ国における眼科検診の実態調査の中から、日本における眼科検診の実態についてまとめた結果、日本人の76%は5感の中で最も重要な感覚が「視覚」であると感じていることが分かった。

 また、日常生活において視力に関する問題について、日本人のほとんど(99%)が「現在、視力に問題がある」と回答。その原因で、最も多いのが「長時間にわたりパソコンの画面を見続けることによるトラブル」(96%)。ついで「テレビを長時間見続けること」(79%)。「携帯電話の小さな画面を使用する、小さなビデオゲームのコンソールなど小さなモニターの使用」(76%)、「暗い場所での読書」(72%)、「長時間の運転」(68%)、「夜間の運転」(66%)などで、日常の暮らしに目のメンテナンスのための目薬などが欠かせない状況になってきている。

 この調査は日本、中国、香港、台湾、シンガポール、韓国、オーストラリア、ロシア、フランス、イタリア、英国、米国、ブラジル の13カ国で各国500人を対象に昨年4月から7月にかけて、経済的に自立した18歳から54歳までの男女を対象に実施。性別、年齢、世帯収入、地理的区分に基づいて選出された各国の人口構成を代表するサンプルを抽出したとしている。

 このうち、日本人についてみると、五感の中で最も重要と思われる感覚は視覚が76%、次いで、味覚の11%、聴覚の7%、嗅覚の4%、触覚の3%になっていた。

 自身の目の健康状態については、特によい(7%)非常に良い(10%)良い(27%)で44%を占めたが、43%が「まずまず」と回答。13%は「貧弱(良くない)」と回答していた。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンでは「他の五感に比べて圧倒的に(視覚は)重要と考えているにも関わらず、眼の健康にあまり自信がないことが分かります」とデータ結果を分析している。また、10人中9人までが、視力が改善されれば、より生活を楽しめるだろうと感じていることも分かった。
(編集担当:福角忠夫)